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【対談】

子育Tech委員会~ITやテクノロジーで、心身共にゆとりのある子育てを~

【2020.07.16】

育児においては手間暇をかけることが美談や愛情と言われてきました。しかし、スマホやインターネットが普及した今、テクノロジーを使って子育てを効率化することで、子どもと向き合う時間が増えることは、両親にとっても、子どもにとっても幸せなことではないでしょうか。ITやテクノロジーで、心身共にゆとりのある子育てができる社会を目指し、子育てITサービスを展開する企業が集まった「子育Tech委員会」に参画する3社のご担当者さんにお話を伺いました。


株式会社カラダノート 広報ブランディング部 部長 彦坂真依子さん
株式会社VOYAGE MARKETING メディア本部 齋藤明日香さん
株式会社クレヨン 取締役 森屋千絵さん


――子育Techを始めた背景、理由、きっかけを教えてください


彦坂さん:2018年3月に子育Techという言葉をつくりました。カラダノートは『授乳ノート』や『陣痛きたかも』など、ママ向けのアプリを展開しています。私は8年前に出産したのですが、授乳中に育児の記録をつけたり、子どもの湿疹について調べるのにスマホを使っていたら、母から「授乳中はスマホを見ないほうがいい」と注意されました。また、産院から退院する際に、授乳やおむつ替え、睡眠の時間などを手書きで記録するようにノートを渡されました。1週間後の検診で見せなくてはいけなかったのですが、全然書いてなくて。前日に記録を捏造したんですよね(笑)。誰のために記録なんだろうと思って。赤ちゃんがいるとペンで記録することは難しく、スマホのアプリのような便利なツールを使えばもっとゆとりあるスタイルになると思いました。


齋藤さん:私は子どもが3人いるのですが、小学校や保育園のプリント、持ち物の管理だけで頭の中がパンクしちゃいそうだったんです。ITの仕事を10年以上続けており、機械がやったほうがいいことは機械に任せて、もっと便利にならないかなと思っていました。VOYAGE MARKETINGは、プリント整理アプリ『ポスリー』を運営していて、「子育×IT」で社会をよりよくしようと、同じ志でがんばっているみなさんと一緒にやっていきたいと考えました。「子育×IT」が、いいよね、かっこいいよねと、言ってもらえる社会にしていきたいです。


森屋さん:私の子どもは今2歳なのですが、育休中に児童館などで、なかなか価値観が合うママに出会えないという経験があり、プロフィールが見えるママとマッチングできるサービスがあったらと、ママ友マッチングアプリ『Fiika(フィーカ)』を立ち上げ、クレヨンを起業しました。育児関連サービスや事業は世の中にたくさんありますが、まだ1番大きいところはない。同じような課題意識を持つ企業と協力しながら、サービスを作っていきたいと参加しました。


――活動を通じて、どのような反響がありましたか?


彦坂さん:反響はまだこれからの部分は大きいですね。子育て中にスマホが使いにくい環境はまだあると思います(カラダノート「子育て×テクノロジーに関する意識調査」2018によると、約6割の人がスマホやアプリを使っていて周囲から注意されるなどネガティブな反応をされた経験を持つ)。育児関連サービスを提供する事業者同士で集まる団体や、新しい育児のスタイルを提唱している団体もまだありません。内閣府主催の子育てコンソーシアムで活動内容を発表したり、内閣官房の子育ての未来を検討する会合などに参加したりしている中で、次の世代が子育てしやすいスタイルでバトンをパスすることがミッションだと感じています。私の娘は現在小学2年生ですが、子育ては乳幼児だけでなく、そこから先、中学・高校と違う悩みも出てくると思います。1社だけでは解決できないことも複数の企業でやることで解決できることもあります。新しい仲間を増やし、カバーできる領域を増やしていきたいですね。


森屋さん:私たちは子育Tech委員会に参画したのが、2020年4月でまだ3カ月ほどなのですが、おかげさまで『Fiika』のダウンロード数が増え手応えを感じています。ママ友マッチングアプリ『Fiika』は保活情報など、近隣情報が大事な育児中にママをつなぎ「偶然を必然にできる」と考えています。


斎藤さん:リリースを出すと取り上げてもらえることも増えて、注目されているトピックだと感じています。『ポスリー』は夫婦で、お子さんのプリント情報などを共有できるアプリ。育児において、まだまだママの負担が大きいのが現状だと思いますが、学校や保育園のプリントを共有することで、パパにも学校の状況など知ってもらえます。私自身もテクノロジーを使って情報共有することで、夫とともに子育てすることがスムーズになっています。


――今後の子育Tech委員会、そしてワーキングママとしての思いを教えてください


斎藤さん:まだまだ子育Tech委員会は始まったばかりですが、いろんなテクノロジーを組み合わせて、「子育Tech」という1つの業界をつくっていきたいと思っています。私自身は子どもに「ママってなんの仕事をしているの?」と聞かれたときに、胸を張って、「やりたいこと、興味があることをやっているんだよ」と言えるような仕事をしていきたいと思っています。今の社会はまだまだ共働き・核家族は大変です。面倒なことは機械やテクノロジーに任せて、育児の楽しい部分を大きくし、子どもがいると楽しいと思える、みんなで子育てするのが普通という世の中にしていきたいですね。


森屋さん:機械で効率化することで、親子の時間など本質的なものを大切にしていきたいという考えが日本中に広がっていったらいいなと思っています。私自身はサービスを立ち上げたばかりで今は大変ですが、自分で選んでやっているので、自分の人生は自分でドライブできるという姿を子どもに見せていきたいと思っています。


彦坂さん:子育Tech委員会は現在6社で運営している有志の組織です。かかわる企業や人を増やしていき、組織を盤石にしていきたいです。ワーキングママとしては、私がしっかり働いている姿を子どもに見せることで、働くことはおもしろいことと思ってほしい。まだまだ日本の文化的に、手作りや手間暇かけて、お母さんやお父さんが自己犠牲をはらうことが美しいという育児のストーリーがあります。そんな自己犠牲はいらない。しんどいことをしんどいと言っていける社会にしていけたらと思っています。


子育Tech委員会
発足:2018年10月
加入団体:株式会社カラダノート、株式会社VOYAGE MARKETING、株式会社クレヨン、株式会社ファーストアセント、株式会社イースマイリー、株式会社BiPSEE
活動目的:子育てにテクノロジーを用いて心身共にゆとりある子育てを推奨し、文化浸透を図る


「子どもとの時間も、自分のやりがいも大事にしたい」
これからの働き方、仕事と育児の両立について、一緒に考えませんか?
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