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ワーママ転職 2022年市場予報

【2022.03.04】

ワーキングママ(以下、ワーママ)の2022年転職動向について株式会社mog(ママ、お仕事がんばって!)のキャリアアドバイザー鈴木伸太朗が解説します。コロナ禍になって2年。働き方も採用スタイルも多様化が進んでいますが、ワーママにとって2022年はこれまでより転職しやすいタイミングなのか、働き方は選べるのか、また今がチャンスの職種や業界はどこか、最新の求人動向をもとに紹介します。


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目次
2022年春、ワーママが注目すべき8職種の転職動向は?

  • 企画:業務改善・業務改革ポジションを中心に活発
  • 営業:インサイドセールスが狙いめ
  • マーケティング:オンライン化でますます活躍の場が広がる
  • 広報・PR:自社アピールを総合的に担う人材に注目が集まる
  • 経理:システムが進み、ツール導入経験などに特化したニーズあり
  • 人事:採用を中心に戦略立案ができる人材が求められる
  • IT・通信(エンジニア):ヘルプデスク・テクニカルサポートがワーママにマッチ
  • 事務:定型業務が中心の正社員求人は激減

2022年春のワーママ転職市場は“ミッション型”が成功のキーワード

  • 「ジョブ型」からさらに変化して「ミッション型」に
  • ゼロからの立ち上げや複数部門の兼任、また戦略から実行までを求める求人は増加
  • 一方で、定型業務や一部の領域のみの正社員求人は減り、求人の二極化が進む

 


2022年春、ワーママが注目すべき8職種の転職動向は?


女性が多く活躍している、かつ比較的柔軟な働き方も実現しやすいワーママ必見の8職種(企画、営業、マーケティング、広報・PRなど)について、2022年の転職市場動向をキャリアアドバイザーが解説します。

 


企画

業務改善・業務改革ポジションの採用を中心により活発に


経営企画、営業企画、業務企画、商品開発など、幅広い役割を務める企画職。在宅勤務といったリモートワークなどとも相性がよく、ワーママとして活躍する人も多いのが特徴です。


経営の中枢機能を担う企画部門はコロナ禍でも採用のニーズが絶えることがなく、2022年はさらにそのニーズは高まっていくことが予想されます。特に新たな役割として業務改善、業務改革を求められる求人が増えているポジション。大手企業では営業推進や業務企画といった専門部隊が担うことが一般的ですが、スタートアップやベンチャーではほかの企画系職務や営業サポート業務全般と合わせて業務改善などもすべてひとくくりに担当することがほとんどです。


「このような非定型業務の整備・構築の求人が2021年から急速に増えているのは、SaaSやDXといった新しいスタイルのツールやサービスが急激に浸透したことによって、企業の中でBPR(Business Process Re-engineering=業務改革)の必要性が増していることが背景にあります。新しい業務フローの構築、既存事業のオペレーションの改善などが多くの企業から求められています。自身で業務を遂行しつつ、その業務の設計・改善をするということで、新規事業の立ち上げ経験や、一からオペレーションの設計企画の経験などがある方は企画職の中でも評価が高まる傾向にあります。


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営業

やりがいも働き方も、ともに実現するならインサイドセールス


企業の中でなくてはならない機能として安定的にニーズのある営業職。最近は営業の概念が変わってきていることが注目すべきポイントといえます。


ひと昔前の営業といえば、営業にまつわる業務をまるごとすべて1人で担当することが基本でしたが、法人マーケティング(リード獲得)→インサイドセールス→フィールドセールス→カスタマーサクセスと役割が分業型になっている企業が増えています。とりわけSaaSなどのクラウドサービスを扱う業界では顕著なトレンドといえます。


分業化された営業の中で圧倒的にワーママとの親和性が良いのは「インサイドセールス」。インサイドセールスとは既存のリードを精査し、メールや電話でアプローチする部隊で、自らのアクションがメインになるため、自分で時間のコントロールがしやすいのが特徴です。フィールドセールスやカスタマーサクセスは顧客からの問い合わせを受けることもあるため、計画通りに仕事が進められないこともありますが、インサイドセールスはそのようなことがほぼありません。リモートワークを取り入れている企業が多いので、仕事と育児・家事の両立がしやすいという点がワーママにとってはうれしいポイント。しかも、細分化された営業、特にインサイドセールスはSaaS業界を中心に2022年も求人が右肩上がりで増える見込みです。また、顧客志向が高く、コミュニケーションスキルの高い女性が多い職種でもあるので、企業も女性の採用に注目しているポジション。営業経験のある方で自分のスタイルに合った働き方も実現したいという方は積極的にチャレンジしてみると良いでしょう。


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マーケティング

安定的に高い求人ニーズ。さらに活躍の場が広がる傾向も


個人・法人への認知を上げて購買につなげる重要な機能として、マーケティング(以下、マーケ)も営業同様に常に採用ニーズの高い職種です。また、女性が多く活躍している職種でママリブラの登録者もマーケが26%ともっとも高い割合を占めています。


マーケとひと言でいっても、広告・コンテンツ・イベント・CRM・サイト・データ解析など幅広い役割に分かれていて、オンライン化が進んだことでその役割はさらに細分化されているのが最近の傾向です。SaaSなどの新しいビジネスモデルでは契約の継続やアップセルを目的にカスタマーサクセス部門の中にマーケ部隊を設ける組織も。ウェビナーなどで集客してコンテンツ&コミュニティで顧客と関係性を築き、利用促進につなげる。この一連の流れがマーケティングと捉えられ、その役割や使命が増してより重要視されています。


ただ、マーケ求人の傾向を見ると、細分化・多様化されたマーケ機能の一部を専門に担ってきたという人よりも上流工程から下流工程まで全体像が分かる人を求める企業が多いという特徴も。特にスタートアップやベンチャーでは、「どのターゲットを集める」「どのターゲットを囲む」などのミッション志向で自律的に動ける方がとても重宝されます。つまり、戦略・立案から実行までを担える人材は今、とても求められているといえます。一方で、一部の領域のみ専門的に携わっていたという方は大企業が狙い目。企業によっては「メルマガに特化したテキストマーケティングの経験者が欲しい」など、ピンポイントの求人を出すタイミングもありますので、自分のスキルに合った求人に出会った時は迷わずチャレンジしてみましょう。


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広報・PR

自社アピールに関するすべてを担う人材に人気が集中


女性の人気がとても高い職種、広報・PR。実際に女性が多く活躍する職種でもあり、ワーママとして活躍し続けている方が少なくありません。転職の際に希望される方も多いですが、企業としての採用枠に限りのあるポジションのため、狭き門になっているのも事実です。ただ、企業のニーズは恒常的にある職種なので、求人ニーズにフィットした方であれば、2022年も転職の可能性は十分に期待できるでしょう。


注意したいのは、広報・PRに求められる役割です。大手企業の広報は、社外広報、社内広報、採用広報、ブランディング、IRなど、役割がかなり細かく分かれているのが一般的ですが、スタートアップやベンチャーを中心とした最近の求人のトレンドとしては、IRも含めた広報・PR全般、さらにはマーケ・広告・SNS領域まで含めて担当してほしいという企業が増えています。企業内で役割が細かく分かれておらず、「対外的にアピールする業務全般」をひとつの部門、または1人で担当するということも珍しくないのです。


求人の動向を見ると、広報とはいってもメディアリレーションだけ、という求人はあまり活発ではなくなっていますが、Webマーケのスキル・経験があって対外的アピール業務全般を担える人材は逆に多くの企業から求められている状況です。広報の中でも扱える領域の広さによって、今後はより転職のしやすさに差が広がっていくことが予想されます。広報・PRで転職をお考えの方は未領域についてもどんどんチャレンジをしてみることがおすすめです。


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経理

従来の経理業務の求人は縮小。ツール導入経験などにニーズあり


経理は企業のお金を管理・処理する部門で、日次・月次で膨大な定例業務が発生します。こういった定例業務に従事したことのある女性は多く、ワーママでも経理職として活躍している方が多くいます。月末、期末などの繁忙期はかなり忙しくなる一方で、年間を通じておおよそ想定できる業務量なので、ワークライフバランスが取りやすく、無理なく安定的に続けられる職種として人気があります。


ただ、ここ数年でこのような経理の定例業務について変化が起こっています。正社員ではなく、派遣やパートの仕事として任せたり、また業務委託を活用するように。同時に、経理系のシステムやツールの導入が進み、定例業務を担当する正社員求人は劇的に減少しています。この傾向は2022年以降さらに加速し、経理の日次・月次の定例業務で転職をしたいと思っても、かなり難易度が高くなるでしょう。


しかし、そのような経理領域の中でもニーズのある職種もあります。たとえば、財務、管理会計、内部統制など経理の中の特定の領域でのマネジメントやリーダー経験者。さらには、システム化の進む経理領域において、SAPなどのITツールの導入を経験したことのある方など、ゼロから仕組みを整備するといった求人は増加していて、それらの経験者はとてもニーズがあるため、より良い条件で転職を実現することも可能です。積極的に挑戦してみてはいかがでしょうか。


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人事

採用を中心に戦略立案ができる人材を求める企業が増加


採用・教育、給与・社保、労務など多岐に分かれる人事ですが、傾向としては経理と非常に似ていて、どの領域も定例業務メインの正社員求人はどんどん減少しています。


採用や教育、人事制度については、ターゲット設定から戦略立案し、KPI設定をしてPDCAを回すということまでできる人材ニーズは堅調です。また、コロナ禍で抑制していた採用を再開・強化する企業が増加。採用担当として、エンジニア採用の経験がある方や、各媒体やエージェント対応の経験だけでなく、DRやリファレンスなど、さまざまな採用手法の知見がある方のニーズは高いです。


また、給与・社保、労務についても、経理のように月次の膨大な定例業務が発生しますが、給与計算や年末を代表にアウトソースをするケースが増えているため、正社員求人は少なくなっています。労務についてもITツールを導入する企業が増えており、定例業務についての求人はなくなりつつあります。ただ、ツールを活用し、どう業務を効率化させるか、使いやすくするかなどを検証できる人材のニーズは高くなっています。
人事全般として、上流工程の戦略にかかわる求人が増えている一方で、定型業務は非常に減っているという二極化が進んでいます。この傾向は今後ますます強くなることが予想されます。


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IT・通信(エンジニア)

ヘルプデスク・テクニカルサポートが堅調


ハードワークの代名詞的な職種、エンジニアはもともと業務の性質上、女性より男性の割合が高い職種でしたが、ヘルプデスクやテクニカルサポートといった保守系の業務はワーママを含めて女性も比較的活躍している職種です。


ヘルプデスクやテクニカルサポートなどの業務は、BPOで業務の一部を専門会社に委託することで業務効率を進める会社が増えており、そのようなアウトソーシング会社やSIerを中心に求人が安定的に増えています。


また同時に、SaaS業界を中心にカスタマーサクセスの役割が増え、その中にテクニカルサポート機能が入っていることも多く、テクニカルサポート系の職種のニーズが高まっています。ツールに関する技術的な問い合わせはエンジニアとしてのスキルや知識でないと難しいことから、専門部隊を設けているからです。


SaaSのビジネスモデルが加速することで、カスタマーサクセスの需要はますます増加することが予想されるため、ヘルプデスクやテクニカルサポート系の職種の転職は、2022年は絶好の機会といえるでしょう。


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事務

定型業務が中心の正社員求人は激減


決められた仕事をその通りに進める業務が中心の正社員事務職の求人はここ数年で激減の一途をたどっていて、その傾向は2022年も続く見通しです。こういった定型業務メインの事務は派遣社員や契約社員、業務委託などに変わっている傾向があり、正社員で募集する企業がほとんどなくなっていることが背景にあります。事務の中でもとりわけ時短勤務という制約を歓迎する正社員求人はさらに少ない傾向があり、ワーママにとっては厳しい環境となっています。一方で在宅勤務などのリモートワークを取り入れている企業が増えていますので、時間にこだわるのではなく、多様な働き方の中で自身のスタイルとマッチする求人を幅広く探すことが事務転職のポイントといえるでしょう。


また、事務は少ない採用枠に対して、女性に人気の職種で非常に倍率が高いのも特徴です。「指示待ち」の姿勢ではなく、与えられたミッションの中でどのような業務改善ができるか、自律的かつ意欲的な姿勢で転職に臨むことが不可欠です。


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2022年春のワーママ転職市場は“ミッション型”が成功のキーワード


雇用のあり方が「メンバーシップ型」から「ジョブ型」になってきているとはよくいわれることですが、最近の求人を見ると「ジョブ型」からさらに変化して「ミッション型」になりつつあります。

通勤して同じオフィスで働いていれば、社員の働きぶりの把握や成果の管理はそこまで難しいことではありませんが、コロナ禍で一気にオンライン化が進み、以前のようなマネジメントスタイルではきちんと評価ができなくなってきています。

このような背景から、正社員総合職の採用も「ジョブ型」からさらに進化し、「ミッション型」に変わってきていると感じます。「ミッションを伝えるので、それを実現するための戦略や手法は自分で試行錯誤して進めてください」というものです。これは、職種や業種を問わず全体的に言えることで、このミッション型の経験者、いわゆるゼロからの立ち上げや複数部門の兼任、また戦略から実行までできる方というのは非常に求められる傾向があります。一方で、定型業務や一部の領域のみの正社員求人というのは徐々に減っていて、2022年以降もその傾向は加速することが想定され、求人の二極化はますます進むでしょう。

これまでは、戦略はマネジメント層が考え、その方針の通りにメンバーは動けばいいというのが当たり前だったかもしれませんが、これからは役職にかかわらず、自分の仕事を「ミッション」として捉え、自身で情報収集・分析をして戦略を立てて自律的に進めなければならなくなっていきます。中途採用の求人としても明らかな傾向になっていますので、どのような職種の方でも「ミッション型」を意識してスキルや経験を身に着け、転職成功を目指しましょう。


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