「かよこ先生の笑顔を見ると、元気が出ます」。ママたちの言葉が支えに

『Challenger』〜私の背中を押したひと言〜
ママでありながら、自分のやりたいこと・チャレンジのために1歩を踏み出した女性たちのストーリーを紹介します。チャレンジ決断の裏には、背中を押された「ひと言」がありました。「ママなんだから、自分のやりたいことはあきらめなきゃ…」とモヤモヤを抱えるアナタの背中を押すヒントが隠されているかもしれません。
VOL.10
「かよこ先生の笑顔を見ると、元気が出ます」。ママたちの言葉が支えに
竹村佳代子(たけむら・かよこ)さん(37歳)
ニコットミュージック代表、リトミック講師
★1歩を踏み出す前の悩み
1人目の妊娠時は大手楽器店のエレクトーンインストラクターとして働いていました。無事出産し、育児がスタートしたのですが、長男が生後4カ月で発熱。好中球減少症という病気が発覚したのです。体が弱く風邪をひきやすいので、低年齢で保育園に預けることはおすすめできないと医師に言われてしまいました。そんな子を保育園に預けてまで仕事に戻るべきなのか。でも生活面を考えると、収入がないと厳しい…。すぐには答えが出せませんでしたが、会社からも戻ってきてほしいと言ってもらったこともあり、保育園の申し込みをして、その結果に委ねることにしました。
保育園が決まり、私の気持ちも固まったことで復職したのですが、4、5、6月と毎月入院。5月に至っては1日しか登園できませんでした。レッスンの時間だけ職場に行き、その後病院、というような生活。夏ごろには息子の体調も少し落ち着いたのですが、バタバタの毎日でした。
復帰から1年後に2人目を妊娠して、また育休に入ったのですが、長男の発達障害の療育への通いもあったため、復職しても週3日ほどしか出勤できない状況でした。会社も、働き方についていろいろ考えてくれたのですが、インストラクターを継続することは厳しいと思い、次男が1歳になったときに退社。自分のペースでできる道を選ぼうと、リトミック教室を開業しました。
★1歩を踏み出すきっかけをくれた「ひと言」
リトミック・ピアノ教室を2年半ほどやったのですが、2020年3月にリトミックだけではなく、ピアノやギターなどさまざまなジャンルを扱う音楽教室を立ち上げました。もちろんテナントを持つと、それなりの費用もかかるし、責任も大きくなるのでとても迷ったのですが、リトミックに来てくれるママたちの言葉に勇気をもらいました。「かよこ先生の笑顔を見ると、元気が出ます」「かよこ先生に会えるのを楽しみに、子どもが進んでレッスンに行くんです」。こう言ってくれる人たちがいるなら、がんばれるかな。1人だけど1人ではないという心強さがあり、1歩踏み出すことを決断しました。
★踏み出してみて思うこと
思った以上に反響があって、驚きました。音楽は人が生きていくための「衣食住」には入っていないので、絶対に必要なものではない。そのことへの不安はすごくあったのですが、地域の中で求められていたことが分かり、うれしく思っています。レッスンに来てくれる子どもの成長ももちろんですが、ママたちが笑顔になっていたり、「楽しかったです!」と喜んでくれることが何よりも励みに。私自身、育児ノイローゼ気味になったこともあり、育児はなんてしんどいんだ、と発狂していました。子どもはかわいいけど、お母さんは本当に大変。そんな大変なママたちの気晴らしになったり、役に立てることが心の支えになっています。
★これから1歩踏み出そうとしているママたちへ
ママは、自分の決断で、子どもたちや家族がどうなるかをどうしても考えますよね。やりたいことがあったり、働き方を変えたくても、絶対に迷ってしまう。でも、その迷っている期間も大切にしてほしいです。そして、時には流れに身を任せてみてもいいかなと思います。起こることはすべて必然。そういうふうに導かれていると思っています。迷ったときは、サイコロを転がしてみたり、運に任せてみてもいいのではないでしょうか。私の場合は保育園の結果に身をゆだねました。迷った結果、自分が決めたのであれば、きっとそれが正解です。もし何かうまくいかないことがあっても、後悔するのではなく、乗り越えろと言われていることなんだと受け入れています。前に進めば必ずいいことがあるはず。ママであることに自信と誇りを持って、自分で決めた道を進んでほしいです。
「ママなんだから、自分のやりたいことはあきらめなきゃいけないのかな…」
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