「違うやり方もあるんじゃない?」夫のひと言で肩の荷が下りた

『Challenger』〜私の背中を押したひと言〜
ママでありながら、自分のやりたいこと・チャレンジのために1歩を踏み出した女性たちのストーリーを紹介します。チャレンジ決断の裏には、背中を押された「ひと言」がありました。「ママなんだから、自分のやりたいことはあきらめなきゃ…」とモヤモヤを抱えるアナタの背中を押すヒントが隠されているかもしれません。
VOL.15
「違うやり方もあるんじゃない?」夫のひと言で肩の荷が下りた
瀬尾裕樹子(せのお・ゆきこ)さん(34歳)
EATLAB株式会社 共同創業者
お子さま:2歳女の子
EATLAB株式会社
食文化実践の場としてのオープンキッチン・レンタルスペースや、食を軸にしたコミュニケーションを育むコワーキングスペース「EATLAB(イートラボ)」の運営、ワークショップイベントの実施など、「地域の食文化を持続的に未来に繋ぐ」ことを目的として活動(https://eatlab.jp/)
★これまでのチャレンジ
小松への移住と起業
もともと東京で、夫はデータ系、私は編集系、と夫婦それぞれフリーランスの仕事をしていました。前々から夫の地元である石川県小松市への移住と、EATLAB構想について2人で話していたのですが、特に「いつ」とは決めていませんでした。妊娠・出産を機に夫とEATLABを創業し、小松に移住。今は2人の強みを活かして一緒に仕事をしています。
★1歩を踏み出す前の悩み
ライフスタイルが変化して、これからの働き方、どうしよう?と悩んだ
東京で子育てをしながら夫婦ともにフリーランスとして働くことはとても難しいと周りの人からよく聞いていたので、このまま東京で子育てをするのは正直きついなと思っていました。自分の責任は伴うけれど、働き方、働く量、働く時間が自由に決められるのはフリーランスの魅力でもあります。だけど、たとえば生後3カ月で子どもを保育園に預けてまで働きたいかというと、そういうわけではない。「自分の働き方どうしよう?」「住む場所はここでいいのか?」と、悩みました。出産の1カ月前に石川で会社を設立したものの、いつ移住するのかは決めておらず、臨月で、どんな形で運営するか、売り上げの目論見もない中、東京の仕事を絞って小松に移住するかは迷っていました。
★1歩を踏み出すきっかけをくれた「ひと言」
「そこまでして東京で働かなくても、違うやり方もあるんじゃない?」という夫のひと言
「そこまでして東京で働かなくても、違うやり方もあるんじゃない?」と夫が言ってくれたことが、その後の働き方を考えるきっかけになりました。東京で働かなくても、せっかく石川で創業したし、子どもが小さいうちに引っ越してもいいんじゃないか。普通に考えたら、フリーランスだと片方が仕事を休んだ分、家庭の収入は半減するのですが、夫が言ってくれたその言葉で肩の荷が下りました。
★踏み出してみて思うこと
子育ての面でも、自分のキャリアにおいても良かった
子育てをするタイミングで地方に移住できたのはとても良かったです。コロナ禍では特にそう思います。東京と地方では圧倒的な人口密度の差があり、子どもをのびのびと遊ばせてあげられる環境があります。また、石川に限らず地方には食の楽しみがあり、食の編集をしていた私にとってはその点も良かったです。自分のキャリアとしても、フリーランスだと出産を機に仕事を絞らざるを得ず、キャリアが中断され、ほぼゼロからのスタートになりましたが、かえっていい形で仕事を絞り、新しいことを始められるタイミングでもあったと思います。
★これから1歩踏み出そうとしているママたちへ
ライフスタイル・ステージに合わせた柔軟なキャリアを
会社に勤めるか、フリーランスか、起業するか、は手段でしかなく、「やりたいことがやれる環境がどこなのか」柔軟に考えることが大事だと思っています。子どもがいると思い通りにいかないことだらけですが、私自身はやりたいことをやるための手段にはこだわっていませんし、そういった手段は家族の状況に応じて変化してもいいかなと思っています。「自分にとって重要なことは何か」棚卸しをして、そのほかの部分は柔軟に変化させながらライフスタイル・ステージに合わせたキャリア選択ができれば、今のポジションに固執せずに必要なキャリアを選んでいけるのではないかと思います。
★これからチャレンジしていきたいこと
子どもの成長のために食の立場からできることと、人の集まる場所づくり
会社に勤めているわけではないので、24時間ちょっとしたことでも仕事につながり、常に頭の中に仕事がある状態です。ワークライフ「バランス」というより、「ミックス」ですね。今は子どもが健やかに成長できるために食の立場からできることに興味があります。食を通して学べることは、学校で習う教科すべてに通じますし、将来的にサマースクールを開いて食について学べる機会をつくるなど、子どもの成長に合わせて食でできることを考えていきたい。また、EATLABはコワーキングスペースとしてはまだ利用者も少なく、収益を得るより、イベントをしたり、クライアントとの打ち合わせ場所として使っているのですが、将来的には、ここに来るとおもしろい人が集まってる、という場所になっていたらいいなと思っています。
「ママなんだから、自分のやりたいことはあきらめなきゃいけないのかな…」
こんなモヤモヤを抱えるママは、まずはママリブラに会員登録を
おすすめ
-
調査
ワーキングママアンケート~副業~
2021年01月14日
-
特集記事
”守り”ではなく、戦略的な”攻め”の姿勢が求められる スタートアップ・ベンチャーの人事労務・経理の求人特集
2021年01月13日
-
特集記事
急成長するIT・SaaS市場のキーポジション カスタマーサクセス
2020年10月15日
-
転職レポート
会社のノルマのためではなく、やりたいと思うことだからがんばり続けられる
2019年07月28日
関連記事
-
Challenger
子どもと向き合う時間をつくるために、40歳を過ぎて初めての転職。 自分がやりたいことと育児を両立できる環境がある
2022年07月22日
-
Challenger
4人の子どもを育てながらワーママを続けてきたのが私のチャレンジ。 “いいとこ取り”の両立を続けていきたい
2021年10月13日
-
Challenger
「麻衣子、NYで社長やる気ある?」。メッセージを見た瞬間に胸が高鳴った。 これからも人生を爆走していきたい
2021年09月16日
-
Challenger
「お母さんの仕事って、世の中の役に立っているんだ」と思ってもらいたい。 社会課題解決に人生をかけることを決めた
2021年04月27日
-
Challenger
挑戦しなかった人生よりも、挑戦した人生の方が成長できる。 飛び出したからこそ、あの時よりも自分を好きでいられる
2021年04月22日
-
Challenger
「自分の仕事、やりたいことは自分でつくらない限り世の中には生まれない」。上司の言葉と、はたらく姿に自ら仕事を切り開いていく姿勢を学んだ
2020年11月19日
-
Challenger
「できないことに注目しないで、どうやったらできるかに意識を向けて」。 自分にブレーキをかけるのをやめた
2020年11月09日
-
Challenger
「うまくいかなくてもまた戻れる。そして次は違う選択肢がある」という上司のひと言で、自分がおもしろいと思うほうに流れてみようと思えた
2020年10月21日
-
Challenger
やるしかないと、自分で自分を追い込んだ。やってきたことの積み重ねで今があり、未来がつくられる
2020年09月10日
-
Challenger
「違うやり方もあるんじゃない?」夫のひと言で肩の荷が下りた
2020年09月04日
-
Challenger
「いいんじゃない!やってみたら?」という家族の応援で、母子シンガポール移住を決めました
2020年08月20日
-
Challenger
「うまくいくかどうか、ではなくやりたいかどうかがすべて」という言葉にチャンスをもらった
2020年07月09日
-
Challenger
「出会って世界が変わりました」という言葉に、勇気と責任を受け取った
2020年05月14日
-
Challenger
「やったことのないことに挑戦するから成長するんでしょ」と言われて踏み切れた
2020年05月07日
-
Challenger
「かよこ先生の笑顔を見ると、元気が出ます」。ママたちの言葉が支えに
2020年05月01日
-
Challenger
「笑っているママが好き」。娘のひと言で独立を決意
2020年04月27日
-
Challenger
2人目妊娠の罪悪感も、ビジネスの最前線で活躍する2人の言葉で吹っ切れた
2020年04月23日
-
Challenger
「このまま中途半端に投げ出したら、フェードアウトし続ける人生になるよ」
2020年03月19日
-
Challenger
「ほかの人は苦手な業務ですよ」当たり前にやっていた業務が、実は自分の強みだと気づいた
2020年01月23日
-
Challenger
「いい加減やれば」。あきれた夫の言葉に奮起。勇気を出して”同志”を募集
2020年01月16日
-
Challenger
「やってみたらどうかな?」。数年間ともに悩んでくれた代表の言葉に動かされた
2020年01月09日
-
Challenger
「あやちゃんはもうやりたいことが見つかってるんだから、大丈夫」。ママ友の言葉が後押し
2019年12月19日
-
Challenger
「なをこちゃんは、シャンパンタワーの1番上のグラスになりたいのね」
2019年12月12日
-
Challenger
「思ったことに大胆に挑戦するあなたの姿は、憧れでもあり大好きです」上司からのメールが心の支えに
2019年12月05日
ワーキングママ専用の転職サービス
ママリブラに会員登録(無料)