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【Good Partner】

夫婦も親子も、視点が違うからこそおもしろい。 プロジェクトパートナーとしての夫婦のかたち

【2021.03.04】

共働きをしていると、夫婦の日々の会話は「業務連絡」だけになりがちではないでしょうか。ご夫婦で、仕事やキャリアへの思いを理解し合えているかどうかが、共働きがうまくいくカギだと考えます。時折、2人で歩んだこれまでを振り返り、そしてそれぞれのこれからやっていきたいことを話して、お互いの仕事やキャリアへの思いを再確認してみてはいかがでしょうか。また、よそのご夫婦のエピソードには、共働きをするうえで参考になる考え方やヒントがたくさんあります。


お子さんが生まれたのと同時期に、夫婦2人で株式会社クレヨンを立ち上げた森屋さんご夫妻。家族として、ビジネスパートナーとして、そして夫婦として。それぞれの強みを活かしながら、ともにプロジェクトに挑むお2人にお話を伺いました。


Profile
(夫)大輔(だいすけ)さん(39歳)
 仕事内容:株式会社クレヨンCEO、趣味:子どもと遊ぶこと
(妻)千絵(ちえ)さん(34歳)
 株式会社クレヨン取締役、趣味:お菓子作り
お子さま:2歳女の子


目標に一直線の夫と、周りを広く見渡す妻


――ご結婚までの経緯を教えてください
大輔さん:マッチングアプリを通じて出会い、共通の趣味がランニングだったことから仲良くなりました。交際期間は短くて、出会ってから1年で結婚しました。


千絵さん:子どもができてからはなかなか走れていませんが、当時はデートでもいっしょに都内を走っていましたね。


――パートナーの尊敬しているところや感謝していることは?
千絵さん:とにかくがんばり屋。毎日夜遅くまではたらいていますが、娘に翌朝7時に起こされても普通に起きて遊んでいます。自分で立ち上げた会社だからこそかもしれませんが、気力も体力もあってすごい。感謝していることは、いつも「私がどうしたいか」を聞いてくれること。仕事が忙しくて家事に手が回らず悩んでいた時にも、「だったら手伝ってくれる人を探そう」と、ほかの家庭と比較することなく受け止め、解決策を一緒に考えてくれました。


大輔さん:まず、視野が広いところ。僕は目的地にいかに短時間で向かうかを考えているタイプで、その途中に何かあっても気づかない。だけど、妻は僕には見えていない部分が見えていて、たとえば一緒に走っている時もすてきなカフェを見つけたりする。そういう寄り道をさせてもらうことで、新しいインスピレーションを得られる気がします。


それから、いつでも「今」を楽しめるところ。結婚前、「今までいろいろ楽しかったけど、今が1番楽しい!」と言っていたことが印象に残っています。僕は真逆の価値観で「今はまだ不十分」「現状維持はダメ」と考えがちで、それが人生の原動力。彼女の、自然体で今を肯定できている生き方に、「この人と一緒にいたいな」と思ったのが結婚の決め手になりました。以前はエナジードリンク1日3本が当たり前、健康を害するような長時間労働をしていましたが、彼女はそんな部分もさりげなくフォローしてくれる。独り身だったころとは違うなと感じます。


――なぜ、お2人で起業を?
千絵さん:お互いの行動範囲や物事の視点が全然違うから、「こんなに見ていることが違うなら、何かいっしょにやったら面白いかもね」となんとなく話していたんです。たとえば、ランニングしているときに四谷を通ると、私は「四谷といえば、たい焼き!たい焼き食べよう」となるけど、彼は昔通った予備校の思い出しかない。見ているところが全然違って、一緒にいるとお互い新しい気づきがたくさんあるんですよね。


ただ、何をテーマに起業するかはずっと悩んでいました。それぞれ仕事をしてお金を稼いで、忙しいけどそれなりに便利な生活をしていると、解決したい課題って身近にあまりないんですよね。必要とされるサービスって何だろうって、しばらく考えて。そんなふうに試行錯誤していた時期に私の妊娠が分かり、妊娠・育児にかかわる課題の多さに直面して。それが起業のきっかけになりました。


――夫婦で会社を経営していることの、メリット・デメリットは?
大輔さん:メリットは、2人とも家で仕事をしているので一緒に過ごす時間が長く、食事の時など2人で話せることですね。これはオンオフの線引きが難しい部分でもあるんですけどね。デメリットは、真剣にやっていてもファミリービジネスとして投資家からあまり評価されないこともある。身内だけで細々とやっているように見えてしまうんですかね。


千絵さん:オンオフの線引きは、本当に難しい。自分たちで会社をやっていると、いつでも休めるようでいて、結局忙しくて休みが取れないこともあります。休みは意識して取らないといけないと思いますが、その認識のすり合わせも難しいですね。彼はずっと仕事をしていたい人で、ずっと仕事をしていても大丈夫。逆に私は、オフも大事にしたい。オフがあるからがんばれるタイプ。彼の休みの定義がとにかく低くて。たとえば、スーパーに買い物に行くことも彼にとっては「バケーション」。スーパーで「僕たちバケーションしてるよ!幸せだね!」とか言うんですよ(笑)。


大輔さん:僕のはたらき方は、普通の人とちょっと違うというか、ひたすらはたらくスタイル。特に以前勤めていたコンサル会社は体育会系で、寝ないで当たり前だったので。一緒にいると息が詰まるだろうなと、妻には申し訳ないとも思っています。自分は呼吸をするようにはたらいているので、そこに共感できないとつらいと思います。それについてきてくれるので本当に感謝しています。


――お2人にとって、はたらくこと、仕事とは?
大輔さん:はたらくとは、社会をよりよくすること。お金はその対価としてついてくればいいかな。目の前にある課題を解決することで、社会が1ミリでも前に進むのであれば大きな意味があると思っています。「困っている人を助けるにはどうしたらいいんだろう」ということは昔からずっと考えていて、小学生のころは政治家になりたいと思っていました。仕事は、困っている人を助けるための手段ですね。


千絵さん:仕事をすることで、自分の人生を自分で選べるようになります。お金や時間の使い方も自分で決められます。会社員のころは「やりたくないけどやらなければいけない仕事」が多かったですが、起業した今は自分の興味があることや本当にやりたいことに取り組めるようになっていますね


――お子さんが生まれてから、仕事に対する気持ちの変化はありましたか?
千絵さん:子どもがいると、フルタイムではたらくのはすごく大変で、とにかく時間がない。仕事に対しても子どもに対しても、「ここまでやりたいのにできない」とずっと思い続けている気がします。「幼児教育ってやるべきなのかな」「スイミング行ったほうがいいかな」など、つい考えてしまって。でも全部をやってあげる時間がなくて。だからこそ、できる限りやりたいことをやるために、仕事の効率をより意識するようになりましたね。


大輔さん:自分自身に執着するのではなく、世の中をどう変化させるかに意識が向くようになりました。独身のころは、仕事は単なる自己実現の手段。「もっと仕事ができるようになりたい」「もっと人から認められたい」と、常に自分にフォーカスがあたっていて。子どもが生まれてから、フォーカスが自分ではなくなりました。世の中、自分の努力だけでは越えられない壁もたくさんあります。1人で試行錯誤してその壁を乗り越えることに一生懸命になるよりも、子どもが大人になる20~30年後の世界をよりよいものにできればそれでいいと思うようになりました。


もう1つは、「無理だから」と簡単にあきらめたくないなと思うようになりました。たとえば「ママだから○○をあきらめる」「○○だから挑戦をあきらめる」という場合、それはその個人が悪いのではなく、社会構造が悪いと思っていて。社会構造は自分の行動次第で変えられるんだと、子どもに示せる大人になりたいです。「それ、無理だからあきらめなよ」と言うのではなく、「こういうふうに行動を起こせば、社会は変えられるんだよ」と子どもに伝えていきたいですね。


同じ目標に向かって、一緒に乗り越えて。2人で達成感を味わいたい


――お2人にとって夫婦・家族とは?
千絵さん:自分が自分らしくいられる場所。楽しいことは2倍、苦しいことは半分になることも多いですね。子どもの成長を共有して、一緒に喜べるのはとても幸せなことだなと思います。

大輔さん:夫婦は、僕にとって人生におけるプロジェクトパートナー。今は2人で事業をやっていますが、以前は一緒にマラソン大会に出るとか、共通の目標に向かってともに努力する存在です。2人でこれからやりたいことを書き出して共有しているんですが、可視化すると自然と意識が向くのか、たまにリストを見返すとすでに達成していることもあってうれしくなります。これからもプロジェクトをどんどんつくって、一緒に乗り越えて、達成感を味わっていきたいですね。

子どもは、とにかく一緒にいるのが楽しい。散歩をするだけでも、子どもって僕が気づかないことに気づくんですよね。たとえば、道端にいるアリとかカタツムリとか、空の色とか雲の形とか、僕だったら絶対見過ごしていること。その発見に対して「なぜなんだろう?」と一緒に考えるのが、とにかく楽しくて。スーパーにも図鑑を持っていって「これはどの種類だろう」「原産地はどこだろう」と調べたり、一緒にいる時間が常に学びです。

妻の尊敬するところと重なりますが、自分が目的に一直線に向かうのに対して子どもがいろんな気づきを与えてくれて、「なんでそうなるんだろう?」と立ち止まって考える。大人になると、「なぜ」を問いかけることを忘れがちですよね。「なぜ」を問い始めると、人生が広がります。


――共働き夫婦が仲良くやっていく秘訣を教えてください
大輔さん:まず、相手が見ている世界を考えること。相手が見ている世界は自分とはまったく違う。必ずしも相手が、自分と同じ感情を持っているわけではないと自覚すること、相手が見ている世界を知ろうとすることが大切だと思います。

次に、夫婦や家族と一緒にいる時間の価値に気づくこと。家族で散歩をすることも、スーパーに行くことも、僕にとっては学びがあり幸せを感じる時間です。当たり前にしていることの価値や、家族と仲良くやっていくことの価値を日々感じることは大事だと思います。

千絵さん:相手に完璧を求めないこと。完璧でなくても相手に任せることが大事だと思います。ママが子どもの世話を全部してしまってパパの出番がなくなり、そうするとパパとの時間が少なくなって子どもがパパを嫌がるという話もよく聞きます。私自身も仕事をしている中で、家事や育児で完璧を目指すのはつらい。お互い完璧を目指さないほうが、結果としてうまくまとまる気がしています。


――最後に、パートナーへひと言
大輔さん:僕らは出会ってから結婚まで1年しかなかったので、お互いまだまだ知らない面も多いと思っています。だからこそ、こういう時にこういう感情を抱くんだとか、楽しみながら新しい発見をしていける関係でいたい。起業を選んでいる以上、人より楽しいこともあれば苦しいこともあると思います。そういう大変さも含めて、一緒に乗り越えていける関係性を築いていきたいです。

千絵さん:仕事以外の話をする時間も大切にしていきたいです。2人だけで食事に行ったり、ランニングをしたり。子どもができてから2人の時間は取りにくくなっていますが、意識してそういう時間をつくっていきたいです。

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