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【イベント報告】
人事のみなさん、今こそ立ち上がりませんか?「ワーママバイアス」を一緒に壊しましょう! ~ワーママ採用・活躍の成功事例~



ワーキングママって「仕事より育児優先」「子どもが生まれると仕事へのモチベーションが下がる」「責任のある仕事をやりたがらない」「急な休みが多いため重要な仕事を任せられない」―。こんな「ワーママバイアス」によって、優秀な人材の採用チャンスを逃している企業もまだまだあるのではないでしょうか。株式会社mogは、こんなワーママに対するネガティブなバイアスを払拭したいと考えています。この趣旨に賛同した、自社でも積極的なワーママ採用や活躍支援を実施するSATORI株式会社と、eKYC /KYC導入社数No.1の株式会社TRUSTDOCKとのコラボイベントを9月6日に実施しました。イベント内容をレポートいたします。



スピーカーは、SATORI事業本部マーケティング部部長の相原美智子さんと、TRUSTDOCK Verification事業部セールスマネージャーの上井伸介さん。ファシリテーターは、mog代表取締役社長の稲田明恵が務めました。



トークテーマ1:それぞれが思う、世の中の「ワーママバイアス」


相原さん
私自身、小学2年の娘がいるワーママですが、過去に「ワーママバイアス」にやられてしまった実体験をお話したいと思います。10年ほど前に勤めていた会社でのことです。その会社はとてもいい会社で働きやすい環境だったのですが、唯一気になっていたのが「女性を、女性としか見ない社風(当時)」でした。その会社なりの女性を大切にするやり方がそれだったのかなと、時代のせいかなとも今なら思いますが、妊娠したら退職するのが当たり前、ママになったらママ業に集中するのが幸せというカルチャーを感じました。リモートワークなんて想像できない時代で、妊婦さんを通勤させるなんてあってはならないという考えでもありましたね。私は当時妊娠してはいませんでしたが、妊娠したら退職するということがお膳立てされていることにモヤモヤしていました。

その後、主婦向け人材サービスを使って業務委託で働きました。その際、とあるメディアに、働くママとして記事に取り上げてもらったことがあるのですが、「埋もれる主婦が活躍!」というようなコピー見出しがついたんですね。好意的な取り上げられ方ではあったのですが、なんだかショックで…。そういう見方をされているんだという「バイアス」を痛感しました。


稲田
1つ目のバイアスは、「会社側は配慮するのが会社の責任で、よかれと思ってやっていた」という話ですね。mogのご利用者からも、仕事が好きで育休後もがんばろうと鼻息荒く復帰してみたら、「もっと休んでていいんだよ、お子さん大丈夫?」と配慮された話もよく聞きます。よかれと思ってやったことが、ママにとっては息苦しいとか、価値観と合わないということですね。


上井さん
個人の価値観にもかかわるところですよね。まさにダイバーシティ。寿退社がいい人もいれば、もっと仕事したい人もいる。


稲田
そうですね。最近は、子育てと仕事が両立できなくて悩む男性の相談も増えています。


上井さん
子どもと一緒の時間を過ごしたい男性も増えている一方で「男性の家事・育児参加を促していいんだろうか」迷っている会社もありますよね。


相原さん
上井さんのおっしゃることは、もっともですね。女性はこう、男性はこう、と決めつけるのが違和感がありますね。当時の私も実際に寿退社をしたわけではありませんが、そういう空気と戦うのが嫌で、このまま働き続けるのは無理だと会社員を辞めました。今思えばすごくもったいないことをしたと感じます。今なら別の選択肢があった。キャリアをブツっと途切れさせてしまったので、取り戻すために8年ぐらいかかりました。なんでもゼロかイチかで判断するのではなく、いろんな考え方があるんだという柔軟性が大事ですね。



トークテーマ2:ワーママが活躍できる背景や理由


稲田
次のトークテーマに移っていきます。SATORIさん、TRUSTDOCKさんはワーママがたくさん活躍されていますが、その背景や理由を教えてください。


相原さん
SATORIは「責任ある自由」という社風。主体的に1人1人が動いて、業務の責任は自分が持つ風土が根づいています。そのうえで、有給休暇無制限という制度があります。子どもが熱を出した時など、有休日数が限られているとやりくりが逆にややこしくなる。なので、有休に制限は設けず、たとえば日中は看病で仕事ができないので朝早く起きて処理する、などテトリスのようにスキマ時間を使って仕事を進めます。インチキをして無制限に取得することもできるかもしれませんが、仕事の成果を管理できる体制があって、さぼっていたら分かるし、仲間が見ているので実際は難しいと思います。それがうまく機能して、たくさんのワーママ・ワーパパが働くことができています。


上井さん
TRUSTDOCKは社員の自律性が働き方を支えています。自由な裁量はありますが、そこには責任が伴う。完全に性善説に基づいています。働き方は基本フルリモートですが、さぼる人がいるとかは誰も考えません。私自身も、朝子どもたちにごはんを食べさせて保育園に送ってから仕事、また夕方に迎えに行って寝かしつけまでやった後に仕事、というスタイルの日もあります。やるべきミッションをやっていれば、誰からも何も言われません。会社が、パパ・ママが働きやすい制度を用意しているというより、メンバー同士お互いの境遇が分かるのでヘルプが言い合えるし、誰かが困っていれば「それやります」と自然発生的に言える環境。そういった環境、考え方が一人一人にある状態が、会社が制度を整備する以上に大切だと考えていますね。


稲田
責任を果たすからこそ得られる自由ですよね。それぞれ求められる成果があって、その“山の登り方”は任せますよと。これまでの日本の会社って、性悪説に基づいたマイクロマネジメントが中心でしたが、ワーママを含めた多様な人材が活躍する会社は、性善説であり、「自由と責任」がキーワードになっていますね。



トークテーマ3:ワーママ採用において重視していること、採用成功のコツ


稲田
最後のトークテーマ、中途採用についてお話をお願いします。


相原さん
弊社は、書類選考から採用プロセスには非常に時間をかけています。本当はすぐにでも入ってほしいところですが、グッとがまんして、ていねいにキャリアのマッチングをします。入社後お互いが不幸になるようなことはしたくない。選考フェーズで現場のメンバーにも必ず会ってもらいますし、ごはんを一緒に食べながらカジュアル面談をしたりもします。


稲田
SATORIさんは、入社時に「24か月のキャリアプラン」を提示されていますよね。1人1人びっしり書かれていてすばらしいなと思います。これまでたくさん採用のお手伝いをしてきましたが、ここまでていねいな会社さんは初めてです。


相原さん
Wordで3~4枚ぐらいびっしり書きますね。何を期待しているのか、ここまでにはこのぐらいできるようになってほしい、また会社の成長に合わせて身につけられるスキルなど、すごく細かい解像度で伝えます。そのキャリアシートは、社長決裁が必要なぐらい大切にしているものなんです。


稲田
SATORIさんに応募してお見送りになる理由は、ほとんどが「自分のキャリアの解像度が粗い」点ですよね。


相原さん
そうですね。そのぐらいお互い解像度を上げてすり合わせることを重要視しています。正直、スキルは入社後に身につけられるものですが、キャリアの志向性やマインドは育成するのも難しいと思っています。


稲田
なるほど。キャリアプランの話をすると、ライフプランの変化が不安だったり、そもそも自分に自信がなかったりして、「こんなことやりたい」と話すことを躊躇する女性は多いですよね。


相原さん
弊社には2人目の産休に入っている経営陣や2人目の育休にはいる男性の部長もいます。そういうロールモデルが社内にたくさんいるので、たとえば、どういうふうに会社で成長してきて、どういう働き方をしているか、具体的にイメージできる。採用サイトにも、どういうプロセスをたどって、その人なりのキャリアアップをしているか、人間として当たり前に家庭を築くことや、子どもを産み育てることができるのだ、というのを記事コンテンツとして紹介していて、応募いただく女性は安心感を持ってくれています。


上井さん
うちも、社員の入社後インタビューをストーリー仕立ての記事にしていますが、かなり見られていますね。この記事を読んでもらうと、入社後の活躍イメージもすり合わせできます。弊社はフェーズ的に個々人のキャリアプランは社員主導でつくる段階ですが、経営陣も含めてそれぞれのライフプランに合わせた働き方の実現に力を入れています。中途採用でも同じで、応募者のライフプランに合わせて役割や働き方をこちらから提案することも日常的。採用時点で時短勤務で入社したメンバーがフルタイムに戻すなど、部署異動も含めてその時々の状況に応じて柔軟に対応しています。理想のキャリアは社員と会社がお互い知恵を絞ってつくるものだと理解しています。


稲田
mogのビジョンは「『生きる』と『はたらく』をもっと近くに。」です。これまでの日本社会は仕事にプライベートを持ち込むなんてとんでもないこと、という認識でしたが、むしろ公私混同するほうが働きやすいし、生きやすい。仕事でのパフォーマンスもより発揮できますよね。


上井さん
うちの取締役の1人が、お子さんの教育のために長野に移住しています。役員だけでなく、地方在住でフルリモートのメンバーもいますし、それぞれが活躍しやすい働き方を考えて、ライフスタイルを描いていますね。生き方に合った働き方を採用しているので、ストレスなく力を発揮しやすいと感じています。


稲田
なるほど。キャリアプランの話をすると、ライフプランの変化が不安だったり、そもそも自分に自信がなかったりして、「こんなことやりたい」と話すことを躊躇する女性は多いですよね。


相原さん
バイアスやダイバーシティにつながる話だと思いますが、働き方を選べることが大事ですよね。SATORIも、「多様な働き方を目指す」をミッションに掲げていて、男性でも女性でもそのほかの性別の方も、障がいがあってもなくても、その人が選択できる状態をつくっています。


稲田
性別や子どもの有無などによって、自分に制約をかけてしまう部分ってあると思いますが、働き方の自由度も、社員と会社の関係性も、どんどん変わってきていますね。SATORIさん、TRUSTDOCKさんのように、仕事も家庭も制約をつくらずに両立できる会社は増えているので情報収集してみてほしいです。女性やママに限らず、いろんな価値観を持った人材が会社成長を支えていく社会になることを願っています。今日はありがとうございました!

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