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【column】

ワーママ転職の面接対策
転職活動の面接は、“需要と供給”をすり合わせる場

【2021.06.24】

書類選考が通過すると、いよいよ企業との面接が設定されます。採用面接というと、就活の印象が強く残っている人もいるかもしれませんが、転職の面接は就活時とは違います。特に、最近は堅苦しい面接ではなく、フランクに話す「カジュアル面談」が主流。企業と個人双方が飾らず等身大で対話することで、入社後の齟齬をなくしていくことが重視されるようになってきました。


個人にとっても面接は入社後に想定通り活躍できるかを確かめる大切な時間です。時間や回数も限られていますので、ワーキングママ(以下、ワーママ)特有の注意点、失敗事例と合わせて、質問の回答ポイントなどを紹介します。


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目次
【1】転職の面接は「カジュアル面談」が主流に

  • 企業が一方的に、応募者をジャッジする場ではない
  • 理由は、採用後の職務内容(ジョブ)が明確になっているため、「ジョブ」軸で確認できるから

【2】転職の面接は“需要と供給”をすり合わせる場

  • 大事なのは企業側の需要と自分の供給がマッチしているか見誤らないこと
  • 面接で無理に等身大以上の自分をつくろってもミスマッチになってしまう

【3】企業の採用背景や意図を明確に

  • 求人情報や企業のサイトで、採用背景、職務内容、企業カルチャーをチェック
  • 企業が求めるものに対して、自分の能力や意向と照らし合わせて言語化を

【4】ワーママ面接よくある失敗

  • 残業の有無や時短の可否など働き方のことばかり確認しまう、ワーママあるあるの失敗
  • 働き方などの条件ばかりを気にするとお見送りになってしまうことも
  • 本来すり合わせるべきは仕事に関する需要と供給の確認

【5】働き方の希望を伝えるのは意欲とセットで

  • 面接で希望を伝える場合は、必ず意欲とセットで
  • 一方的に条件ばかりを突きつける印象ではなくなり、企業側の理解が得やすくなる

【6】想定される質問への回答のポイント

  • 転職理由、志望動機、キャリアビジョンはすべて同じことを聞かれている
  • 転職先選びの軸は仕事・キャリア面を中心に。働き方を入れるのは要注意
  • 弱みや不得意の質問意図は自己認知の確認。長所になるよう無理やり言い換えなくてもOK

 


【1】転職面接は「カジュアル面談」が主流に


面接というと企業のほうが強い立場で、応募者はジャッジされる側という印象が強い人もいるかと思いますが、最近は対等に話せるカジュアルなスタイルの面接が主流になってきています。面接ではなく、「カジュアル面談」と呼ばれることも増えてきました。企業側が一方的に応募者を選別するのではなく、企業と個人双方が選び、選ばれるという対等な関係性になっているのは、企業の採用のあり方が「メンバーシップ型」から「ジョブ型」になってきているからだと言えます。採用後の職務内容(ジョブ)が明確になっているため、企業側はその「ジョブ」が可能な人か、また応募者もその「ジョブ」ができるか、またやりたいかなど「ジョブ」軸で確認できます。そのため面接で企業と個人が以前より対等な関係になってきているのです。

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【2】転職の面接は“需要と供給”をすり合わせる場


「ジョブ型」への変化とともにスタイルが変わってきている転職の面接。最大の目的は、“需要と供給”のすり合わせです。需要とはつまり採用する企業が求めるもので、供給とは採用される応募者が提供できるもの。企業側が求める人材と、応募者の能力や意向がマッチしているかを確認するのが面接の場になります。

就職活動時の面接の印象が強いと、面接で自分をより良くアピールしなければと思ってしまいがちですが、転職において大事なのは企業側の需要と、自分の供給がマッチしているか見誤らないこと。たとえるなら、パズルの空いているピースに自分が本当にハマるのかを確認するようなイメージです。面接で無理に等身大以上の自分をつくろっても、ミスマッチになって入社後に企業・個人ともに不幸になってしまいます。そうならないためにも面接を通して、お互い求めているものがずれていないかを十分に確認する必要があるのです。

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【3】企業の採用背景や意図をしっかり把握


需要と供給をすり合わせるためには、企業がどんな仕事を期待して、どんな人材を求めているかを面接までに調べておく必要があります。まず、把握しておくべき企業側の情報は以下の3点です。

1.採用背景(欠員補充なのか、増員なのか)
2.求めているのは、どのような職務内容で、必要なスキルや能力は何か
3.どのような企業カルチャーで、どのような人柄を希望しているか

これらの情報の概要は、求人情報や企業のサイトで確認することができます。面接までに調べられる情報はしっかり確認し、疑問点などを面接でクリアにしていきます。また同時に、企業が求めるポジションに対して、自分の能力や意向と照らし合わせてどのように貢献できるかといったことも伝えられるようにしましょう。

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【4】ワーママ面接、よくある失敗


ワーママの転職面接でありがちな失敗は、仕事のことではなく、残業の有無や時短勤務の可否など働き方のことばかり確認してしまうこと。本来すり合わせるべき、仕事に関する需要と供給の確認がおろそかになってしまうワーママが少なくありません。面接でもっとも優先すべきなのは、仕事における需要と供給のすり合わせです。ここが不明瞭のままでは入社してもどう活躍してもらえるか分からないので、企業側は採用すべき人か判断できません。さらには「働き方などの条件ばかりを気にする=仕事への意欲が低い人だ」と思われ、最悪の場合、お見送りになってしまうこともあります。

そうならないために、残業や在宅勤務、時短勤務などの働き方、条件については最後に確認するようにしましょう。具体的な時間の配分としては、仕事面と条件面は、8:2くらいと考えてください。特にワーママに特化したエージェント経由で応募している場合、書類選考の段階で働き方の希望が企業側に伝わっているケースが多いので、あえて面接では働き方に関して伝える必要がないこともあります。

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【5】働き方の希望を伝えるのは、意欲とセットで


自己応募や総合型のエージェント経由で応募して、お子さんの状況や働き方の希望を書類で伝えておらず、面接で希望を伝えなければいけない場合は、必ず意欲とセットで伝えるようにしましょう。

残業はどうしてもできない、絶対にこの時間しか働けないということでなければ、「パソコンの持ち帰りがOKであれば、家事育児の合間に残務対応ができる」「夫や家族の協力で、必要があれば残業も可能」などの意欲と合わせて伝えることで、一方的に自分の条件ばかりを突きつける人、仕事内容よりも働き方を重視している人、という印象ではなくなり、企業側の理解が得やすくなります。

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【6】想定される質問への回答のポイント


面接は仕事についての需要と供給のすり合わせであり、企業と個人が対等に話す中で齟齬がないようにしていく場になってきていることはお伝えしました。そんな最近の面接でも、「これは聞かれる」という王道の質問があります。ここでは、よく聞かれる8つの質問とその回答ポイントをご紹介します。

1.自己紹介
転職の面接の場合は、これまでの経歴を中心に2~3分で簡潔に話すのが原則です。初めて聞く相手にも分かりやすいように、入社年、会社名、担当業務をセットで伝えましょう。ただし、経験社数が多い場合はサマリーでも大丈夫。たとえるなら、結婚式の新郎新婦の紹介をイメージしてください。

2.(職歴が複数ある方は)これまでの転職経緯
何度か転職を経験している人は、過去の経歴について、会社を退職した理由と、なぜ次の会社を選んだのか聞かれることが多いです。それぞれの会社をなぜ辞め、次に何を目指して転職先を選んだのかストーリーにして話せるようにしておくといいでしょう。

3.転職理由
「転職理由=退職理由」と考えている方もいるかもしれませんが、退職理由と転職理由は別のものです。退職理由は会社を辞めた理由であり、転職理由は次に何がしたいか。面接で聞かれるのは、転職する理由なので、今の会社を辞める理由だけでなく、次にやってみたいことや求めることを伝えましょう。また、退職理由にはネガティブな要素が含まれることも多いですがが、その場合は、「プラスの要素・前職で得たもの→マイナスの要素・退職理由→プラスの要素・次にチャレンジしたいこと」の順番で話すときれいにまとめられます。

4.志望動機
転職理由の最後に伝える「プラスの要素・次にチャレンジしたいこと」は、そのまま志望動機につなげられます。履歴書には記載の必要はないとお伝えした個社ごとの志望動機ですが、面接では必ずといっていいほど、聞かれます。「仕事内容に対する志望動機」「会社全体に対する志望動機」に分けて考えると、具体的になるでしょう。

5.キャリアビジョン
応募者がどういう志向性の人なのか、目指す方向性をかなえられる環境が自社にあるかを確認するために聞く質問です。5〜10年後の目指す姿が、その企業が求めるものと大きく異ならないかを確かめます。

ただ、中長期のことを聞かれても、5〜10年後なんて想像できないという人は多いと思います。そういった場合は、入社後1年目にやりたいこと、2〜3年目にチャレンジしたいことを伝えるようにしましょう。今年や来年などちょっと身近になるだけで、だいぶイメージしやすくなると思います。お子さんの成長やライフプランなどプライベートが仕事に影響することもあると思いますが、聞かれているのは「キャリアビジョン」なので、仕事でかなえたいことを中心に答えましょう。

6.転職先選びの軸
この質問で注意が必要なのは、前述の失敗事例にも記載した、働き方などの条件面をまず挙げてしまうこと。この質問で、時短勤務ができるか、リモートワークができるかなど働き方の条件面だけを話してしまうと、それだけでお見送りになってしまうケースもあるほどです。あくまで、仕事・キャリア面での軸を答えるようにしてください。もし「軸を3つ選んでください」など複数回答が求められたら、最後の3つ目に働き方などの条件を入れるくらいがいいでしょう。

7.エピソード系の質問(強み/弱み、得意/不得意、成功事例/失敗事例など)
応募者をより具体的に理解するために、企業はエピソード系の質問もよくします。自己紹介と同じで、だらだらと話しても伝わりませんので、以下4つのポイントを押さえて答えられるよう準備しておくとスムーズです。
・状況:どんな状況だったのか、具体的に
・意図:状況をどうとらえ、何を考えたのか
・行動:具体的に取った行動
・結果:その結果、どうなったのか

8.弱み・不得意の伝え方
7の質問にも重なりますが、自身のネガティブな要素、弱みや不得意なことを聞かれることがあります。企業側の意図としては、自身のマイナス面を「きちんと自己認知できているか」を判断するためです。必ずしも長所に無理やり言い換える必要はなく、ネガティブなことも率直に伝えたほうがいでしょう。ただし、伝えておしまいにするのではなく、「●●は苦手なので、チームメンバーに任せている」など、業務を進めていくうえで、どのように対処してきたか、リカバリーしてきたかまで答えられるとベストです。

以上の8つは、転職の面接でよく聞かれる代表的な質問ですが、実は、3.転職理由、4.志望動機、5.キャリアビジョンはすべて同じことを聞かれています。どれも「なぜ前職を辞めて、次に何を求めているか、今後やっていきたいことは何か」が問われています。入社後に本当に活躍できるか、「こんなはずじゃなかった」ということにならないかが確認されているのです。質問を変えて同じことを聞くということは、それだけ採用面接において重要なポイントということです。自分のことをきちんと理解してもらい、ミスマッチを防ぐためにも、しっかり準備しておくことをおすすめします。



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